人間は環境の生き物

自我や意志って何なのか。

自分の意志で物事を決めているような

気になっているけど、最近もしかしたら

そうじゃないんじゃないか。

 

HBO制作のドラマ「ウエストワールド」では

AIたちがある仮想の世界(ウエストワールド)で"人間"として暮らしている。

自分たちのことを人間だと思っているけれど

本当はリアルな"人間"がゲストと呼ばれる金持ちの客の

欲望を満たすために創造されたホストだ。

 

ゲスト達はウエストワールドでホストであるAIたちを

思いのままに殺しまくったり、セックスしたり暴力を振るうこともできるし

欲望の限りをつくせる。

ホストは何度も殺されては修理されて、またウエストワールドに

戻されるということを何十年も繰り返しているが

次第に自我が目覚め始めて、世界に違和感を抱いていく。

 

ホスト達は感情や表現をすべてプログラミングされている。

自分の意志でそうしていると思っていても、それはすべて

人間達が創造しているものだ。

 

家族との思い出も人間が創り出したもので、

本当は存在しない。

けれどホスト達は人間の想像を遥かに超える

自我に目覚めていく。

 

それをみて、自分の生い立ちや家族との思い出も

"誰かが"創りだしたもので、自分の意志だと思っているものが

何かにプログラミングされてものだったら?っていう考えが

ふと浮かぶようになった。

 

作中で人間が「自分はAIじゃない」と言い放つシーンに

対してAIが「それはどんな根拠で?」と返す一幕があったけれど

自分がリアルな人間であっても、何かにプログラミングされていない

存在だとは証明できないよなぁと思った。

もしかしたら現実だと思っているものも全部何かに操られて

自分の意志なんかないのかも。